いない。
外出していると、普段通りのようなのだけど、
うちに帰ると、ミィがいない。
ただいまーと明るい声も出ない。
粗相をしてやしないかと、そろそろ歩いた廊下。
今は気にしなくてもいい。
お風呂上がりに台所をのぞくと、すぐそこに寝ていた。
寝てるのか、とか
こちらを見たなとか、
それだけだったのに、いないと、そういうのもなくて、ただただ寂しい。
亡くなる前の夜、
へたり込んでるそばに座布団をしていて、寝転び、ご飯を手に乗せて差し出してみたが、反応はなかった。
ダメかなと思い、お皿にエサを戻して少ししたら、すっと起き上がり、ガサッとエサに顔をつっこみ、ひとくち加えて、勢いのあるまま、少し先のいつもの場所へフラフラっと倒れ込んだ。
もうほんとにしんどかったのだ。
それなのに、座布団の上で向きを変えてるなと思ったら、おしっこをしていたようで、母が座布団を変えてやった。
その日の昼過ぎには、トイレに行かないミィを母が連れて行ってみると、ペットシートの上でしたらしい。
もう一回連れて行ってやればよかったと言う母。
私にもそういう後悔が湧いて来ている。
ネットを見たら、お水はスポイドで水をやる手もあったみたい。
いろいろ、思い出している。
それで、結局、寂しい。
ミィがいない。