友人のバースディ
友人のバースディですが、同時多発テロの日、として、この日付は、私の中に印象的に残っています。
アメリカに肩入れとか、政治的なことや宗教的なことに及ぶような深い意味はありません。
当時、私は大学生で、確か、レポートを遅れて出し、体調すぐれぬ中、ラーメンズのライブに行ったのです。
帰宅したら、当時、まだ、ニュースステーションという番組があり、ちょうどビルに飛行機が突っ込む映像が流れ始めて、なんだろう
と、ぼんやりしながらもテレビに釘付けになりました。
向こうは、午前中だし、現実感はなく、それが「世界が変わった」なんて言われる瞬間とは露思いません。
しかし、個人的に世界が変わったのは、同じ年、2月8日のことでした。
私は何も知りませんでしたが、日記には、「何か悲しい」と書いてあり、後付けとしても、違う理由としても、とにかく、長いこと、私が支えにしてきた初恋とも呼べる相手が、この世から消えた日、でありました。
いつまでも悲しみに埋もれてもそれは嘘、と思う。
そんな思いから、何かしなくては
と、
どんより暮らしていた生活から少しずつ、私は抜け出し、大学を卒業し、曲がりなりに働き始めた。
何にしても、私は、きっかけを与えてもらっているなと、思います。
心の中に入り込む数少ない中で、好きになった人というのは、
旬をすぎたとしても、やはり、大切で示唆深い存在です。
人と交わるやり方が、得てではないにしろ、そんな存在はとても大切です。